翻訳しやすい明細書
- 三行革命
- 120文字以内
- 一文に主語、述語は一つずつ
等、定型的なシンプルな手法が“翻訳しやすい明細書”の作成方法として指示を受けた人も多いのではないでしょうか。
私は日本の特許事務所で6年間、ひたすら国内向けの明細書を執筆していました。
当時の流れとして、外国出願の重要性が高まりつつあり、後々に誤訳が大問題になることも多かったので、“翻訳しやすい明細書”が知財部にとって一つの重要な要素、良い明細書の評価基準となっていました。
外国案件は二件のみ担当させて貰いましたが、それでよく海外の特許事務所で働けているなと思います。
現在、翻訳チェックや翻訳等を行うことも多いのですが、
翻訳してはじめて、翻訳しやすい日本語、翻訳しにくい日本語を体感することができます。
そして、『最初からこうやって書いてあれば、一義的にこのように解釈できるのに、、』
と思うことがあります。
というわけで、
自分の書いた明細書を“自分で翻訳してみる”
これが“翻訳しやすい明細書”を如何に執筆するか、の一つの手法だと思います。