弁理士葉隠れ道~欧州・ドイツ篇~

日本と欧州との懸け橋となるべく、慣れない欧州で七転び八起きしながらも欧州のローファーム(特許法律事務所)で何とか励む日本弁理士の日記です。欧州の現状の紹介や、海外での勤務を夢見る方々の参考になれば幸いです。 <免責事項>本ブログは、管理人である私一個人の見解を記載したものであり、内容について管理人の勤務先が責任を負うものではありません。また本ブログの内容は無保証です。ご利用は自己責任でお願いします。ご理解のほどお願いします。 ご意見等はこちらまでお気軽にどうぞ。minmin70707アットマークyahoo

翻訳しやすい明細書

  • 三行革命
  • 120文字以内
  • 一文に主語、述語は一つずつ

 

等、定型的なシンプルな手法が“翻訳しやすい明細書”の作成方法として指示を受けた人も多いのではないでしょうか。

 

私は日本の特許事務所で6年間、ひたすら国内向けの明細書を執筆していました。

当時の流れとして、外国出願の重要性が高まりつつあり、後々に誤訳が大問題になることも多かったので、“翻訳しやすい明細書”が知財部にとって一つの重要な要素、良い明細書の評価基準となっていました。

 

 

外国案件は二件のみ担当させて貰いましたが、それでよく海外の特許事務所で働けているなと思います。

 

現在、翻訳チェックや翻訳等を行うことも多いのですが、

翻訳してはじめて、翻訳しやすい日本語、翻訳しにくい日本語を体感することができます。

そして、『最初からこうやって書いてあれば、一義的にこのように解釈できるのに、、』

と思うことがあります。

 

 

というわけで、

 

自分の書いた明細書を“自分で翻訳してみる”

 

これが“翻訳しやすい明細書”を如何に執筆するか、の一つの手法だと思います。