弁理士葉隠れ道~欧州・ドイツ篇~

日本と欧州との懸け橋となるべく、慣れない欧州で七転び八起きしながらも欧州のローファーム(特許法律事務所)で何とか励む日本弁理士の日記です。欧州の現状の紹介や、海外での勤務を夢見る方々の参考になれば幸いです。 <免責事項>本ブログは、管理人である私一個人の見解を記載したものであり、内容について管理人の勤務先が責任を負うものではありません。また本ブログの内容は無保証です。ご利用は自己責任でお願いします。ご理解のほどお願いします。 ご意見等はこちらまでお気軽にどうぞ。minmin70707アットマークyahoo

ドイツでの仕事

職務発明と営業成果と自身の将来の行く末

職務発明は、発明者個人としての努力、才能によるところも大きいが、雇用側による施設や時間、予算等の機会提供も大きいため、雇用側に属すように、職務発明に関する規定が改訂される。そして、実際には、出願に際して職務発明に関する権利は雇用側に譲渡さ…

一年間の軌跡

ドイツ語及び英語は予想外に、驚くほどに上達していないものの、 仕事面等では予想以上に収穫の有った一年でした。 振り返る意味でも、以下に軌跡を示してみます。 入所して僅か8ヶ月で、初かつ単独出張 3週間 出張で訪問した会社のうち、2社がドイツまで…

二年目で観えてくること

気付けばドイツでの仕事と生活も二年目に突入しました。 二年目となると、一年目と違い、精神的・時間的な余裕が出てくるせいか、ドイツに対する色眼鏡が外れてくるせいか、色々なものが見えてきます。 例えば、 ・ドイツ語も英語も全く上達しない ・カプチ…

ドイツ法とサービスとの関係

ドイツ法とサービスとの関係 今日は、ドイツの会社のサービスに対するポリシーについて改めて学びました。 笑顔は無料の日本で生まれ育った私としては、ドイツや欧州でのサービスと日本でのサービスとの相違に、落胆することも多かったです。 要は、 『時間…

ドイツと日本の労働効率について考える

ドイツと日本との労働効率の相違は、日本に居たときから興味のあるところでした。 ドイツの年間平均労働時間は、約1400時間、 日本の年間平均労働時間は、約1700時間 一方、GDPは略同等、人口は日本が2割程多い、 上記から一人当たりの単位時間GDPを…

スウィーツと弁理士

昨日は、日本人女性で初めて欧州弁理士試験に合格した欧州弁理士と、そのお友達とドイツ名物スウィ-ツのカイザ-シュマ-レンを食べてきました。ミュンヘンで一番美味しいお店と言われるだけあって、本当に美味しかったです。30分間、オーブンで丁寧に焼き…

ドイツで働く上での挑戦 第二

欧米社会ではやはり自己主張が必要です。 日本のように、“黙って仕事に専念して結果を出していれば上が評価してくれる” ということはまずありません。 下手をすれば、実績を出しても黙っていると自身の結果をよいように持っていかれる、 もしくは吾輩のお蔭…

ドイツで働く上での挑戦

ドイツに来て早一年、どちらかというと良い面ばかり書いてきましたが、 こちらで直面する課題も含めてドイツで働く上での問題点も記したいと思います。 海外で働くと文化や言語の違いによる課題も多い、多くの人が口にする事実です。 特に、日本ほど『聴く力…

実行とマネジメント

『Your idea and report are extremely impressive, however, please note you need to take an action, otherwise nothing happen 』出張のレポートに案を足したものをボスに提出したときに言われた言葉、どんなに良いアイデア、情報、知恵があったとしても…

翻訳だけで終わらない

今日は、朝からひたすら謝る一日でした。現在、事務所の窓口、指令塔として、事務所内の各担当者に指示を出し、各担当者と議論したり、メールでの回答結果を翻訳して日本の顧客に返す、という仕事を主に担当しています。というか、他に依頼されている仕事も…

先を読んで仕事をする

今のお仕事では、国境を跨いだ仕事をすることが多いです。とはいえ、昼食以外は基本的にオフィスの中にこもりきりです。国境を跨ぐと、時間も異なります。コミュニケ-ションの手段もメ-ル、書面が主になります。コミュニケ-ションの手段が限られることか…

ドイツで働く上での挑戦

ドイツに来て早一年、どちらかというと良い面ばかり書いてきましたが、 こちらで直面する課題も含めてドイツで働く上での問題点も記したいと思います。 海外で働くと文化や言語の違いによる課題も多い、多くの人が口にする事実です。 特に、日本ほど『聴く力…