役に立っているかどうか ~天才マーケッターにお会いしてきました~
先日、或る恩師のご紹介で、数々のヒット商品を生み出した同分野では知る人ぞ知るという天才マーケッターにお会いしてきました。
前所で未経験の新規開拓を主に任されるようになって、興味が湧いてマーケティングに関する勉強もしていたのですが、
専業でマーケティングに携わっている方に初めてお会いし、知識も経験も実績も余りにも別格過ぎて、
弁理士がマーケティングに携わるのはあくまでも事務所経営や顧客の事業を理解するために知っておく、くらいで、クライアントがマーケティングの部分を必要にされている場合には、
マーケティングの専門家をご紹介するくらいがいいのかなと痛感しました。
(※お話し頂いたマーケティングに関するノウハウは極秘のため、残念ながらこちらでは非公開です※)
このほか、永年のご経験から以下のことがはっとさせられました。
【役に立っているか】
『はじめまして。ところで、きみは今の会社でどんなポジションにて、部下は何人いるの?』
(今は0ですが、以前は3、その前は10、最初に勤めた先では20でした。)
『そうですか。それが君のドイツでの価値、ドイツの組織にとっての価値だね。
そのくらいの年齢なら、もっと役に立っている、必要とされているなら、部下もたくさんいてもっと重要なポジションにいるでしょうよ。』
これが天才マーケッターとの最初のやり取りでした。
業界による違いがあるものの、そんな観点で考えたこともなく、
それなりに順調にキャリアアップしてきたと思い込んでいたので、目から鱗でした。
色んな企業人にお会いしますが、地位の高い方が多いので、中にはそうした観点で評価される場合も多いのではないかと気付いた次第です。
また、
・ドイツに居ること自体が日本、クライアントにとって役立っているか、
・今の組織に居ることが所属先にとって役立っているか、
・そして、そこでの経験が自分にも役立っているか、
・それは当初は自分の役に立つ、自分が役に立つ、と思っていたことが役に立たなくなることもある、
・正しいかどうかで判断するのではなく、役立っているから正しいのであって、それをはき違えないように
ということを基準に考えなさい、とのことでしたが、
これもまたそんな観点で考えたこともなかったので今後の判断規範になりそうです。
どの分野にせよ、極めた人は卓越した洞察力をお持ちです。最近、濁ってきた私の眼によい刺激になります。
ただ、私見では
役に立っている=アウトプットが多い、
役に立つ方向に向かっている=アウトプット<インプット
つまり、学ぶことの方が多い
とも言えるので、この年齢でアウトプットよりもインプットの方が多い環境に身を置けるというのは非常に有難いです。
思い返せば、或る交流会に参加したことが5回ほどわらしべ長座のように巡り巡っていろんな方とお会いし、ドイツへの転職の話を得るきっかけになりましたが、
人との出会いは人生を変える機転になるなと改めて実感した次第です。
貴重なご縁、ご意見に感謝します。
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