弁理士葉隠れ道~欧州・ドイツ篇~

日本と欧州との懸け橋となるべく、慣れない欧州で七転び八起きしながらも欧州のローファーム(特許法律事務所)で何とか励む日本弁理士の日記です。欧州の現状の紹介や、海外での勤務を夢見る方々の参考になれば幸いです。 <免責事項>本ブログは、管理人である私一個人の見解を記載したものであり、内容について管理人の勤務先が責任を負うものではありません。また本ブログの内容は無保証です。ご利用は自己責任でお願いします。ご理解のほどお願いします。 ご意見等はこちらまでお気軽にどうぞ。minmin70707アットマークyahoo

現地代理人の選定について

 

現地代理人を選定することは、日本の代理人や企業の知財部員として、クライアントや自社の大事な財産の管理を自身の手の届かないところにいる誰に任せるのか、という点で非常に重要なポイントです。

 

世界中のどこの現地代理人も、

『当初はクオリティが最高クラスです、品質には自信があります』

といいます。

 

誰も、

『価格は安いですが、品質も低いです。』、

『価格は高いけども、品質は実は低いのです』とはいいません。

 

ここで、費用相応の品質管理が出来ているかを確認する手段として、

 

『それでは、その品質の高さを、どのように維持しているのか具体的に説明していただけませんか?

他所とどのように違うのですか?』

 

と質問してみてください。

どれだけ具体的で実効性のある管理を行っているか即答できるかによって、

『当初はクオリティが最高クラスです、品質には自信があります』の真相は、

『価格は高いけども、品質は実は低いのです』

であるのか否かが確認できます。

 

また、

Q; Quality

C; Cost

D; Delivery

の三点から、他所とどのように差別化できているのか確認してみるのもいいです。