新天地にて4か月経過 ~所感と課題~
早いもので新しい職場で約4か月が経過しました。
学ぶこともイベントも本当に色々ありすぎて全く処理が追いついていませんが、
あっという間に月日が経ちました。ドイツに初めてきた最初の4か月よりも仕事面では色々ありました。。
思えば、約一年前、今の上司と今のオフィスで簡易ミーティングを行い、結果、今の職場に至っています。日本弁理士資格を持った営業マンやパラリーガルとしてではなく、
『ATTORNEY』として評価し、採用し、特訓してくれたことに改めて感謝です。
ついつい特異な或る分野に特化してしまいましたが
このまま突っ走る前に、下記事項について強化したいと思います。
(1)英語の発音;
アメリカ英語ではなくイギリス英語。手持ちの趣味のDVDドラマは全てアメリカ発なので、これはBBCなどを観て勉強するしかありません。
イギリスを離れて以来、軽視していましたが、仮に流暢に話せたとしても発音が解り難いと、○○弁を高速で喋られたら純東京人には理解が難しいのと同じで、やはり発音も大事です。
(2)ドイツ語;
来独以来、ドイツ生活と初仕事開始3日後、スパルタとして有名な学校で毎晩夜間通学と、
ものすごい勢いでドイツ語の勉強をして、プライベート講師の先生が帰国するわ、新しい先生がゲイだわ、英語を忘れるわ、色々あって、
ものすごい勢いで中断しましたが、
やはりドイツに居るからには日常会話程度のドイツ語は重要だと痛感する日々です。
この二年間のうち、ダントツで成長していない事項です。
“耳”を鍛えることも大事とのことで、朝は早めに起きてドイツ語の子供番組でも観ようと思います。
“労力を傾けたものしか返ってこない”
ことを過去二年間のマーケティング・営業活動で痛感しましたが、
言語学習についても同じで、途中で投資を下げたドイツ語については何もかえってきていません。。 言語はコミュニケーションのツールでもあり、要でもあります。
(3)欧州特許実務
日本特許実務の頭で欧州実務をまだこなしているので、欧州特許庁の審査官の頭の論理構造を解析しなければならないと思う日々です。特に以下が反省・学習事項です。
(a)クレームを土台にして議論;クレーム解釈や発明の理解のために実施形態を読んで、気付いたら本願発明の実施形態と引用発明の実施形態とを比較しているようです。審査官の興味は、“クレーム”の文言とそこから読み取れる効果と引用文献との相違なので、あくまでも“クレーム”を基点に議論しなければなりません。
(b)重要事項に絞ってシンプルな応答案
本願クレームと引例の開示事項とを比較し、差異を抽出します。
抽出した差異に“重み付け”を行い、重みの高い差異に絞って議論します。
あれもこれも全部と差異や想到困難性を主張しても
逆に、『それほど理屈を並び立てないといけないほど、差異が弱いのか』
と勘繰られてしまうので、
重要なポイントのみを一突きする
くらいの気持ちで、応答案では、シンプルな戦術を行うように心掛けます。