優れた共通項の見つけ方
最近、頼まれてもいないのに毎晩いろんな企業研究、事務所研究をしています。
特に、ここ最近急激に成長しているところに注目し、そこから共通項を抽出し、成功要因を探っています。
ここで、例えばラフ集合論理に基づいて、
集合データから或るグループ(ここでは成功したグループ)を取り出し、
そのグループの共通項から、当該グループの属性(ここでは『成功』)を導く際には注意が必要です。
例えば、繁盛している寿司屋の共通項を探すとします。
年間収益1億円以上の10店舗を東京で特定したところ、
10店舗のうち9店舗が築地に存在しました。
よって、繁盛する寿司屋の成功要因を
『ロケーション=築地』
としてしまうのは危険です。
それは、繁盛していない寿司屋も築地に数多く存在し、
そらの共通項もまた『ロケーション=築地』だからです。
よって、例えば、繁盛している寿司屋(トップグループ)と、まあまあ繁盛している寿司屋(トップツーのグループ)とを比較し、
トップグループにはあって、トップツーのグループには存在しない共通項を抽出します。
ここで大事なのは、繁盛している寿司屋(トップグループ)とまあまあ繁盛している寿司屋(トップツーのグループ)とを比較することです。
なぜなら、この比較の結果見えてくる共通項こそが、
繁盛している寿司屋(金メダル)とまあまあ繁盛している寿司屋(銀、銅メダル)とを差別化する鍵であり、
『ネタが産地直送2時間以内かつ予約制』等、トップをトップならしめたる理由が見えてきます。