弁理士葉隠れ道~欧州・ドイツ篇~

日本と欧州との懸け橋となるべく、慣れない欧州で七転び八起きしながらも欧州のローファーム(特許法律事務所)で何とか励む日本弁理士の日記です。欧州の現状の紹介や、海外での勤務を夢見る方々の参考になれば幸いです。 <免責事項>本ブログは、管理人である私一個人の見解を記載したものであり、内容について管理人の勤務先が責任を負うものではありません。また本ブログの内容は無保証です。ご利用は自己責任でお願いします。ご理解のほどお願いします。 ご意見等はこちらまでお気軽にどうぞ。minmin70707アットマークyahoo

優れた共通項の見つけ方

 

 

最近、頼まれてもいないのに毎晩いろんな企業研究、事務所研究をしています。

 

特に、ここ最近急激に成長しているところに注目し、そこから共通項を抽出し、成功要因を探っています。

 

ここで、例えばラフ集合論理に基づいて、

集合データから或るグループ(ここでは成功したグループ)を取り出し、

そのグループの共通項から、当該グループの属性(ここでは『成功』)を導く際には注意が必要です。

 

例えば、繁盛している寿司屋の共通項を探すとします。

年間収益1億円以上の10店舗を東京で特定したところ、

10店舗のうち9店舗が築地に存在しました。

 

よって、繁盛する寿司屋の成功要因を

『ロケーション=築地』

としてしまうのは危険です。

 

それは、繁盛していない寿司屋も築地に数多く存在し、

そらの共通項もまた『ロケーション=築地』だからです。

 

よって、例えば、繁盛している寿司屋(トップグループ)と、まあまあ繁盛している寿司屋(トップツーのグループ)とを比較し、

トップグループにはあって、トップツーのグループには存在しない共通項を抽出します。

 

ここで大事なのは、繁盛している寿司屋(トップグループ)とまあまあ繁盛している寿司屋(トップツーのグループ)とを比較することです。

なぜなら、この比較の結果見えてくる共通項こそが、

繁盛している寿司屋(金メダル)とまあまあ繁盛している寿司屋(銀、銅メダル)とを差別化する鍵であり、

 

『ネタが産地直送2時間以内かつ予約制』等、トップをトップならしめたる理由が見えてきます。