ドイツのお給料事情
新年早々、早速お金の話です。
なぜかといいますと、
このブログ中、ダントツでアクセス件数が多かったテーマが『ドイツの平均年収』という過去のトピックだったこともあり、また自身の過去のドイツでの相対評価を知る上でも気になったこともあり、さらに詳細に調べてみました。
欧州社会では、『お給料は自身に対する企業の評価、価値』と考えられていることもあり、
自身に対する価値を把握する上で重要な指標のようです。
なお、国際都市、移民受け入れ等の叫ばれているドイツですが、残念ながら、マネージャ以上は全てドイツ人、同じ職種・業務でもドイツ人の方が高給、というのが一般的な流れのようです。
お金にがっつくのは宜しくないとされる日本文化ですが、
普通に住もうと思えば家賃が1000EUR,手取りが額面の約50%だったことを考えると、
(とくに所帯持ちにとっては)やはりお給料も大事なのだと思う今日この頃です。
まずは人気職種TOP10から。
【人気職種TOP10の月額額面のお給料】
第一位 コントローラ:€4,030
第二位 運営(企画経営): €6,963
第三位 ソフトウェア開発:€3,695
第四位 メカニカルエンジニア:€4,001
第五位 秘書:€2,573
第六位 ITシステム管理者:€3,104
第七位 オフィス事務管理: €1,958
第八位 看護師:€2,366
第九位 税理士:€2,105
第十位 ベンダー:€1,945
これを見る限りでは、超薄給ではなかったようです。
次は、人気業界別。
【人気業界TOP10の月額額面のお給料】
第一位 化学/医薬品:€4,030
第二位 プラント:€3,717
第三位 自動車:€2,270
第四位 銀行: €4,049
第五位 エネルギー:€3,590
第六位 精密工学:€3,786
第七位 公共医療サービス:€2,543
第八位 プロパティ:€3,126
第九位 車両エンジニアリング:€3,433
第十位 輸送物流:€2,425
銀行、製薬関連が高給なのは日本と同じのようです。
次は気になる“ドイツ” 弁理士
【ドイツ弁理士の月額額面のお給料】
ドイツ全体
-初級者:3.114 €
-中級者:6.829 €
-上級者:17.026 €
ミュンヘン
-初級者:2.963 €
-中級者:6.893 €
-上級者:19.061 €
【ドイツ弁理士の年齢と額面月収(EUR)の推移】
私だけだったのかもしれませんが、
悲しいかな、ドイツで働く日本人弁理士の殆どは、上記より遥かに低い額で働いている(ドイツ特許技術者か、ドイツ弁理士秘書並)のが実情かと思われます。
ついでに、ドイツ特許技術者。
【ドイツ特許技術者の月額額面のお給料】
ドイツ全体
-初級者:2.292 €
-中級者:4.587 €
-上級者:8.713 €
【ドイツ特許技術者の年齢と額面月収(EUR)の推移】