弁理士葉隠れ道~欧州・ドイツ篇~

日本と欧州との懸け橋となるべく、慣れない欧州で七転び八起きしながらも欧州のローファーム(特許法律事務所)で何とか励む日本弁理士の日記です。欧州の現状の紹介や、海外での勤務を夢見る方々の参考になれば幸いです。 <免責事項>本ブログは、管理人である私一個人の見解を記載したものであり、内容について管理人の勤務先が責任を負うものではありません。また本ブログの内容は無保証です。ご利用は自己責任でお願いします。ご理解のほどお願いします。 ご意見等はこちらまでお気軽にどうぞ。minmin70707アットマークyahoo

国際結婚について

“ドイツに行くなら現地で奥様を見つけて、完全に現地化するのが一番の道”

と、弁理士試験を共に勉強した仲間にアドバイスされたことを少し頭の片隅において日本を旅立ちましたが、国際結婚についてはやはり色々な苦労があるようです。

 

 

国際結婚といえば、女性の専売特許のような印象を受けている人も多いですが、

以外にも

例えば、2010年

日本人女性+外国人男性 7,364

日本人男性+外国人女性 22,843

と、他の年においても、日本人男性が日本人女性よりも3倍程の比で国際結婚をしていることになります。

 

ただ、日本人男性の相手国は、中国が半数、続いて韓国、フィリピンとアジア各国が並びます。そして、欧米系女性と日本人男性との夫婦はかなり少ないのが現状です。

理由は、

(a)文化の相性(欧米は家庭内での男女平等意識が強い一方、日本は男女の役割が明確となっている)、

(b)そもそも欧米に進出する日本人男性は妻帯者であるのに対して、海外に進出する日本人女性は独身が多く、また、欧米男性に対する憧れが強い、

ことが挙げられます。

なお、(b)については、お目出度婚、“つまり妊娠に対して責任を取って結婚する“

という日本の文化は、欧米では少なく(認知しない)、女性や家族に対する責任感、誠実さの面では圧倒的に日本人男性の方が勝っていると実感します。

 

その裏付けか、

国際結婚した場合の離婚率

日本人男性 38.5%

日本人女性 82.3%

となっており、日本人男性の方が、国際結婚の数も多く、かつ、結婚生活も維持している割合が高いという個人的に意外な事実を導き出すことができます。

 

 

※厚生労働省調べ 平成24年

【日本人男性と外国人妻の場合(1万7198組)】

第1位 中国人41.7% 

第2位 フィリピン人20.5%

第3位 韓国・朝鮮人(在日韓国人・朝鮮人を含む)17.5% 

第4位 タイ人6.3%

 

【日本人女性と外国人夫の場合(6459組)】

第1位 韓国・朝鮮人28.2% 

第2位 アメリカ人17.9%(在日アメリカ人が多い、主に英会話講師)

第3位 中国人12.7%

第4位 英国人4.4%

 

一方、日本人女性の相手国は、首位の韓国を除いて、アメリカ、フランス、イギリス、スペイン等と、欧米系が続きます。

 

イギリス、ドイツと滞在していますが、

この数値が裏付ける通り、

日本人女性と欧米男性とのカップルや夫婦は頻繁に目にしますが、

逆に、日本人男性と欧米女性とのカップルや夫婦は二組だけ聞いたことがあるのですが、

お目にかかったことは未だありません。