弁理士葉隠れ道~欧州・ドイツ篇~

日本と欧州との懸け橋となるべく、慣れない欧州で七転び八起きしながらも欧州のローファーム(特許法律事務所)で何とか励む日本弁理士の日記です。欧州の現状の紹介や、海外での勤務を夢見る方々の参考になれば幸いです。 <免責事項>本ブログは、管理人である私一個人の見解を記載したものであり、内容について管理人の勤務先が責任を負うものではありません。また本ブログの内容は無保証です。ご利用は自己責任でお願いします。ご理解のほどお願いします。 ご意見等はこちらまでお気軽にどうぞ。minmin70707アットマークyahoo

欧州圏内での特許権等の行使等

欧州連合税関における模倣品の摘発状況について

1. はじめに 日本企業の海外進出に伴い、各国市場において模倣品対策の重要性は高まりつつある。特に、世界の工場と称される中国やドイツでは、模倣品対策を踏まえた知的財産権の保護が必須である。一方、欧州連合税関は、2014~2015年の間だけでも…

特許権等の欧州圏内での移転と権利行使について

日本の特許法下では、第三者が有している特許権に基づく権利行使を行いたい場合、 当該権利の移転登録を行う、もしくは専用実施権の設定を行う、 の2パターンが存在します。 権利の移転登録の完了に時間を要する場合、専用実施権に基づき権利行使することが…