欧州出願を見据えた日本明細書執筆
中間処理において応答が難しく、日本の特許実務との相違が大きいのが、クレームの明確性 EPC84条違反です。 日本の特許法36条6項2号「特許を受けようとする発明が明確であること」に対応する規定です。 -approximately -substantially -about 等の…
キーワードは、“シンプル”かつ“明確”に。 (1)新規性 ・引用文献と相違する構成要素についてのみ言及。本願発明と共通する構成要素についての言及は不要。表現方法は本願と引用文献との間で相違があるので、本願クレームもしくは補正後の本願クレームの文…
今年からは、慣れない実務経験と未熟な英語力及び知識をもって、出願書類のチェックや中間処理と格闘する毎日です。 この二年間、経営戦略、マーケットリサーチ、渉外、新規開拓に専念してきただけに、弁理士としての実務的なスキルはまだまだ赤ちゃんレベル…
斬新なデザインの箸置きを発明した個人発明家があなたのところにやってきました。 さて、あなたはどのようにこの箸置きを表現して特許にしますか? こんなクレームを思いつきましたでしょうか?↓↓ 【請求項1】 お箸を保持可能な形状に形成された一対の支持…
経験上、日本の特許実務では、図面のみに開示された特徴に基づく補正であっても認められる傾向にあります。この点、欧州特許庁はそうは問屋が卸さないとばかりに厳格です。 特に、日本では認められているだけに、『図面には開示されているからいいや』と、重…
『そんな焼き付け刃の誤魔化しの商売をしていたら、すぐにダメになりますよ』 以前の仕事内容を説明したときに、或る敏腕経営者に言われた一言です。 当時は、今まで英語だったものを日本語で行うということを主な仕事にしなければいけなかったので、言語を…
最近ようやくわかってきたプロブレムショリューションアプローチのステップ (1)本願と最も近い引例の特定 (2)本願と引例との差異となる構成の特定 (3)特定した構成の差異により達成される効果 (4)この“効果”を客観的課題として、上記最も近い引…