ドイツでの仕事
『天皇の料理番』は、“宮内省大膳職司厨長(料理長)を務めた秋山徳蔵氏の青年期から主厨長になるまでを描いた作品(ウィキペディアより一部抜粋)” 小学校の卒業のアルバムで『将来の夢は伝説の料理人になること』と書いて、 お蔭で中学校の入学時には“伝説…
先日、或る恩師のご紹介で、数々のヒット商品を生み出した同分野では知る人ぞ知るという天才マーケッターにお会いしてきました。 前所で未経験の新規開拓を主に任されるようになって、興味が湧いてマーケティングに関する勉強もしていたのですが、 専業でマ…
日本を出て、海外に長期滞在し、長期に働くという貴重な経験を通じて得ることができたのは、視野の広がり、気付き、繋がりです。早くも海外生活も三年に近づいてきたので、この間に気付いたことを振り返ってみたいと思います。 ・8対2の選択。すなわち、8…
最近、色々手を出したことと(自業自得ですが)、夜・早朝の会合、係争事案、休暇前処理等が重なって、 トータルの仕事量が処理能力を超えてしまっております。 疲労×多忙×緊急が重なると、経験上、ミスが発生するので、 気を付けていたのですが、それでもミ…
欧州は、各国によって相違はあるものの、 基本的に『階級社会』+『資格社会』+『学歴社会』 です。 『学歴社会』 学歴とは、学校ブランドというよりも、博士、修士、学士、他といった分類です。 メルケル首相もEPO長官も、現在では殆どのEPO審査官も…
欧州に来て実感したことの一つが、いずれの業界も、 優秀な人材を確保することに一生懸命なことです。 つまり、 ・既に優秀な人材が社内に居る場合には、裁量と本人の望む機会を与えることで、優秀な人材が居つきやすい環境を整え、 ・人手不足や新規事業立…
【守破離】とは能を確立した世阿弥の教えであり、柔道、剣道、茶道、華道、歌舞伎等において、修業における段階を示したものです。職人業である弁理士にも共通するものがあります。 『守』 徹底的に師匠を真似ることで学ぶ。学ぶとは、真似ることであり、正…
お問い合わせの多いトピックですが、ドイツに至るまでの経緯を含めて以下ご参考まで。 (国際派弁理士について) まずは自身の経緯から。 私は弁理士試験勉強中、訴訟系か国際派の弁理士を目指していました。 訴訟系を辞めた理由は、国内の知財訴訟の減少を…
早いもので新しい職場で約4か月が経過しました。 学ぶこともイベントも本当に色々ありすぎて全く処理が追いついていませんが、 あっという間に月日が経ちました。ドイツに初めてきた最初の4か月よりも仕事面では色々ありました。。 思えば、約一年前、今の…
今年からは、慣れない実務経験と未熟な英語力及び知識をもって、出願書類のチェックや中間処理と格闘する毎日です。 この二年間、経営戦略、マーケットリサーチ、渉外、新規開拓に専念してきただけに、弁理士としての実務的なスキルはまだまだ赤ちゃんレベル…
『そんな焼き付け刃の誤魔化しの商売をしていたら、すぐにダメになりますよ』 以前の仕事内容を説明したときに、或る敏腕経営者に言われた一言です。 当時は、今まで英語だったものを日本語で行うということを主な仕事にしなければいけなかったので、言語を…
ドイツで働く日本弁理士はまだまだ少ないので、 「なぜまたドイツに」と聞かれることも多いのですが、それ以前のキャリアが特殊すぎるので、 「なぜまた防衛省に」⇒南極に行きたかったからです 「なぜまた防衛省から知財業界に」 と意味不明なキャリアのため…
最近あまりにも酷く、またまた体調を壊してしまったので少し愚痴も兼ねてドイツの鉄道事情を書いてしまいます。今年に入って僅か三ヶ月で三年分の5度目の体調不良。余程弱っているか、ドイツの電車内には余程強力なウィルスが蔓延しているかのいずれかに違…
ドイツで勤務する同志日本弁護士の投稿です。 http://www.iplaw-net.com/doc/2016/chizaiprism_201602_1.pdf 「知財ぷりずむ」への寄稿が掲載になりました。知財領域はもとより、むしろ海外生活者の光と影にも触れており、非常に参考になります。 以下、一部…
今回のアポ取りを担当させて頂きました。 次回は、マックスプランク研究所の研究生の前で弁理士会代表団の講演を行う予定です。
patentepi.com [http://patentepi.com/en/epi/news/29 対欧州特許庁代理人協会(EPI)、EPO、ドイツ弁理士会、マックスプランク研究所を日本弁理士会代表団と訪問してきました。ドイツ、イギリス、ルーマニア、スペイン、フランス等、欧州各国を代表される…
この度、日本弁理士会の代表団の先生方に同伴させて頂き、EPI、PAK、マックスプランク、EPOを訪問した。オブザーバーとして客観的な立場で参加させて頂いたことで、現地の代表団が日本弁理士会の代表団のレクチャーに非常に興味深く耳を傾け、熱心…
入館には身分証がいりますが、基本的に審査官もしくは弁理士が入館できます。こんな感じで、注文すると一流シェフが、フランス、イタリア、スペイン料理等、世界各国の料理を作ってくれます。サラダバ-もあります。大皿にどれだけ入れても2ユ-ロ、激安です…
新年早々、早速お金の話です。 なぜかといいますと、 このブログ中、ダントツでアクセス件数が多かったテーマが『ドイツの平均年収』という過去のトピックだったこともあり、また自身の過去のドイツでの相対評価を知る上でも気になったこともあり、さらに詳…
三行革命 120文字以内 一文に主語、述語は一つずつ 等、定型的なシンプルな手法が“翻訳しやすい明細書”の作成方法として指示を受けた人も多いのではないでしょうか。 私は日本の特許事務所で6年間、ひたすら国内向けの明細書を執筆していました。 当時の…
まだ見習い侍ですが、恐れながら、最近、特許事務所の経営者、大先輩の方々から事務所経営に関する意見、アドバイスはないかと問われることが多いです。 日本国内の出願件数が減少する中、日本国内の特許事務所の経営にあっては、 事務所を代表して渉外を行…
実家から徒歩五分、同じミュンヘンでの仕事、奥様は妹の友人、と不思議なご縁を感じる方ですが、九州の”食”と”文化”とを欧州に普及しつつ、日本では欧州の食文化を紹介する親善大使として、まさに日本と欧州との懸け橋としてご活躍されている方のお言葉。営…
昔、ミュンヘンに来る前に他の特許事務所への転職を考えていた際、 応募するならと第一候補にしていた特許事務所の事務局長と、ふとしたご縁でミュンヘンでお逢いしたのですが、今後の進路を考えていた今日この頃、大変に勉強になるお言葉を頂戴しました。 3…
数Ⅱのベクトルは大の苦手でしたが、戦略という観点で“ベクトル”という言葉を使うのが好きな私でございます。 ドイツを目指した理由として、 ・明細書作成・中間対応業務として定型化しつつある日本弁理士の新しいベクトルを開拓する ・日本以外で世界の製造…
最近、欧州、海外諸国でも日本弁理士を積極的に採用する傾向にあるようですが、 事務所によって要求されることは様々です。 お問い合わせが多いので、私の少ない経験からここに纏めておこうと思います。 私の場合は、知人経由で今の職を得ましたが、 求人枠…
日本出張で一気に視界が開けましたが、 その前は欧州弁理士の受験資格の件で何かとこれまでの予定が大幅に狂い、結構思い悩んでおりました。 欧州弁理士の受験資格を得るには、欧州の特許事務所で、 -実務経験3年 -実務経験10年 と2つの道が存在します…
日本の弁理士は、世界で最も多くの明細書を世界最高品質で執筆するといわれています。 特に、実施形態の提案能力、発明を広げるという付加価値の点では、 右に出る外国の代理人はいないでしょう。 一方、欧米の代理人は、或る素材(明細書)に基づき、論理を…
“主張しなければ何も変わらないが、主張したら結構変わる”のがドイツ “主張しなくても意図を汲んだり評価して変わるものの、必要以上に主張したら逆に煙たがられる”のは大和文化でしょうか。 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれではありませんが、特に日本からや…
(1)日本人に期待されること 欧州の事務所が日本人を採用する上で期待していることの一つに、 新規顧客開拓や日本顧客とのコミュニケーションサポートがあります。 経営側としては、それを専属業務として専念させ、ドイツ人等の現地代理人に処理可能な案件…