弁理士葉隠れ道~欧州・ドイツ篇~

日本と欧州との懸け橋となるべく、慣れない欧州で七転び八起きしながらも欧州のローファーム(特許法律事務所)で何とか励む日本弁理士の日記です。欧州の現状の紹介や、海外での勤務を夢見る方々の参考になれば幸いです。 <免責事項>本ブログは、管理人である私一個人の見解を記載したものであり、内容について管理人の勤務先が責任を負うものではありません。また本ブログの内容は無保証です。ご利用は自己責任でお願いします。ご理解のほどお願いします。 ご意見等はこちらまでお気軽にどうぞ。minmin70707アットマークyahoo

2015-01-28から1日間の記事一覧

スウィーツと弁理士

昨日は、日本人女性で初めて欧州弁理士試験に合格した欧州弁理士と、そのお友達とドイツ名物スウィ-ツのカイザ-シュマ-レンを食べてきました。ミュンヘンで一番美味しいお店と言われるだけあって、本当に美味しかったです。30分間、オーブンで丁寧に焼き…

ドイツ幼稚園での日本紹介

2014年5月6日 ついにこの日がやってきました。 今日はドイツ幼稚園でのプレゼンテーションです、この日に向けて、ドイツ語の先生、保育士さんとの打ち合わせを重ねてきました。参加児童は、セブンティーン、17人?と思いきや 70人ということを前日に知り、酷…

ドイツで働く上での挑戦 第二

欧米社会ではやはり自己主張が必要です。 日本のように、“黙って仕事に専念して結果を出していれば上が評価してくれる” ということはまずありません。 下手をすれば、実績を出しても黙っていると自身の結果をよいように持っていかれる、 もしくは吾輩のお蔭…

ドイツで働く上での挑戦

ドイツに来て早一年、どちらかというと良い面ばかり書いてきましたが、 こちらで直面する課題も含めてドイツで働く上での問題点も記したいと思います。 海外で働くと文化や言語の違いによる課題も多い、多くの人が口にする事実です。 特に、日本ほど『聴く力…

人を動かす

人を動かすには、圧倒的な“努力”と“情熱”とが必要である 所内でパートナーと論争しながらも、週末問わずの過労で体調を壊して寝込みながらも、 自身の信念を貫いて顧客のニーズ、相手にとっての喜びを追及した結果、 当初、不動と思えた人々を動かすことがで…

13.ペイフォワ-ド ~次へ繋げる~

最近、平日夜や休日の時間等を使って、 ミュンヘン大学(ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン)の日本学科の学生や、日本に興味のあるドイツ人に日本文化や日本語を英語で紹介するということを個人的に行っています。 『日本と欧州との懸け橋になる…

12.パイロットは一人では飛べない

ロンドン行の飛行機。2013年10月5日。 『パイロットは一人では飛べない 』 或るパイロットが言った有名な言葉です。 空港で気象観測の仕事をしていたので、この言葉の意味が非常に良く分かります。 確かに、パイロットが操縦稈を握り、飛行機の針路、命運が…

11.創造性が作る21世紀

<創造性が作る21世紀> 私は、防衛省、東京の国際特許事務所、ドイツで特許法律事務所と三つの組織を経験しました。 今が一番、企画等も積極的に行い、ノルマを課されずとも良質共にそれなりの仕事をこなしていると思います。管理するのではなく、個々の…

10.某特許法律事務所でのお仕事

Samrai特許法律事務所での一日は、剣の素振りから始まります。以下、真面目に続きます。 -------------------------------------------------------------------------------- グ-テンモルゲン!から始まる一日。 Samrai特許法律事務所(仮称)はドイツに位…

コラム

みなさんお久しぶりです。出張からドイツへ帰国後、何かと忙しく、ブログを更新できずにおりました。 今回は、以前、地元紙の新聞に掲載したコラムの元となった原稿を、14回に亘ってお送りします。字数の制限上、オリジナルはまた違ったものなので、こちらで…

実行とマネジメント

『Your idea and report are extremely impressive, however, please note you need to take an action, otherwise nothing happen 』出張のレポートに案を足したものをボスに提出したときに言われた言葉、どんなに良いアイデア、情報、知恵があったとしても…

海外に住むということ。

急用で一年ぶりに日本に帰ってきました。 今回の帰国を通じて痛感したこと。祖国を離れて異なる国に住むということは、その地と母国とを一層に知るということです。 イギリス、ドイツに住んで合計で一年間が経過しましたが、それは海外に住んでいるからこそ…

感想編 ~カテゴリーイノベーションと故郷孝行~

『中小企業の多い故郷への恩返しのように感じた』とのコラムを頂きました。熱弁二時間、舌足らずなりにも想いだけは伝わったようで嬉しいです。また良いものを持ち帰れるように、一日一日励みます。

カテゴリーイノベーションと故郷孝行

暫く、急用で帰国していましたが、途中、故郷で講演のご依頼を頂いたので、地元経営者や知財関係者の方に少しでもエールになればと思い、自身の専門性と特異な環境とに基づき考えた話題を2時間熱弁してきました。講演の内容を地元新聞等に掲載頂きました。 …

半年半 嬉しいこと

おかげさまでドイツでの仕事がはじまってから半年が経ち、試用期間も無事に終わりました。最近嬉しいことは、『いまは恐らく事務所で一番忙しいのではないか』とふと思うことです。嬉しいことに、所内、所外、私の部屋への来客が多く、色んな人が頼りにして…

ペイフォワード。

最近、『日本に住むこと、日本で働くことが夢です』 というドイツ人にお逢いすることが多いです。 一年前、全く正反対の立場で、 日本に居ながら、『ミュンヘンに住むこと、ミュンヘンで働くことが夢です』 と語っていた自分と重なります。 言語、文化等、多…

局中法度・粛清

一、士道ニ背キ間敷事一、局ヲ脱スルヲ不許一、勝手ニ金策致不可一、勝手ニ訴訟取扱不可一、私ノ闘争ヲ不許 右条々相背候者切腹申付ベク候也新撰組が信条とした五つの掟。

『シンプルな生活』

昨年10月4日に日本を発って以来、携帯、電子レンジ、洗濯機、コンビニ、これまで当たり前だったものが存在しない生活をしています。(洗濯機がないからといって同じものを毎日着ているわけではありません。手が荒れながらも毎日手洗いです。)今月からは定期…

『身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ』

私の座右の銘です。要は、全身全霊で飛び込んでこそ、得られるものもある、ということを謳っています。そして、この言葉を実行して、日本の特許事務所も、安定した防衛省も退職して、大半の貯金をイギリスでの研修に注ぎ込み、体一つで欧州に飛び込みました…

『1+1を3以上にする要諦』 ~日本人だけではできない、独逸人だけでもできないことを生み出す~

今日は恩師から有難いお言葉を頂きました。「組織は1+1が2ではだめ、1+1を3にも5にもしなければならない。」と、10年前に私に説いてくれた方です。その後もお忙しい中、お時間を取ってくださり、私に多くの知恵を説いてくださりました。今の私が…

翻訳だけで終わらない

今日は、朝からひたすら謝る一日でした。現在、事務所の窓口、指令塔として、事務所内の各担当者に指示を出し、各担当者と議論したり、メールでの回答結果を翻訳して日本の顧客に返す、という仕事を主に担当しています。というか、他に依頼されている仕事も…

先を読んで仕事をする

今のお仕事では、国境を跨いだ仕事をすることが多いです。とはいえ、昼食以外は基本的にオフィスの中にこもりきりです。国境を跨ぐと、時間も異なります。コミュニケ-ションの手段もメ-ル、書面が主になります。コミュニケ-ションの手段が限られることか…

ドイツで働く上での挑戦 第二

欧米社会ではやはり自己主張が必要です。 日本のように、“黙って仕事に専念して結果を出していれば上が評価してくれる” ということはまずありません。 下手をすれば、実績を出しても黙っていると自身の結果をよいように持っていかれる、 もしくは吾輩のお蔭…

ドイツで働く上での挑戦

ドイツに来て早一年、どちらかというと良い面ばかり書いてきましたが、 こちらで直面する課題も含めてドイツで働く上での問題点も記したいと思います。 海外で働くと文化や言語の違いによる課題も多い、多くの人が口にする事実です。 特に、日本ほど『聴く力…

一年後の成果

ドイツに勤務して念頭に置いていたことの一つに、 『日本人採用枠を新たに作る』、つまり日本人雇用の機会を創り出すこと、 があります。 私自身、ドイツで働けたことで、自身の人生や経験できることが大きく変化し、 一層に日本を知ることができました。 ま…

新年の抱負

遅ればせながらあけましておめでとうございます。 旧年中は大変お世話になりました。 家族、恩師、切磋琢磨した友人と物理的な距離が広がったことは事実ですが、 ドイツに来たお蔭でドイツでも日本でも、より多くの志の高い人と逢う機会が圧倒的に増えたこと…

パイロットは一人では飛べない。

パイロットは一人では飛べない。 或るパイロットが言った有名な言葉です。 空港で気象観測の仕事をしていたので、この言葉の意味が非常に良く分かります。 確かに、パイロットが操縦稈を握り、飛行機の針路、命運が全てパイロットに委ねられる瞬間があります…